
元WBA世界ライト級チャンピオンの小堀佑介さん(43歳)がこのほど古巣・角海老宝石ジムの会長に就任した。2月19日、現役時代に何度も試合をした“聖地”後楽園ホールでお披露目。同ジム主催の興行でメインイベントの前にリングに上がり会長就任を報告した。
これまで会長を務めてきた鈴木真吾さんは、新旧交代の時期と判断して小堀さんへのバトンタッチを決めたという。
小堀さんは千葉県出身。アマチュアの経験を経ずにプロになり、2000年に高校生でプロデビュー。持ち前の強打を武器に06年に日本スーパーフェザー級チャンピオンとなり、3度防衛後07年には東洋太平洋のベルトも獲得。
08年5月19日には1階級上げてWBA世界ライト級チャンピオン、ホセ・アルファロ(ニカラグア)に挑戦。ダウン応酬の激闘の末、3回に逆転KO勝ちで新チャンピオンとなった。日本選手がライト級の世界チャンピオンとなったのは、ガッツ石松、畑山隆則に次いで3人目という快挙だった。
8カ月後の初防衛戦でパウルス・モーゼス(ナミビア)に判定負けを喫して王座を追われると、これを最後に引退。その後は一時トレーナーとして後進の指導に当たったこともあったが、ほどなくして内勤に回っていた。
現役時代はインタビューに答えるのが大の苦手としていたことでも知られたが、この日も照れくさそうにマイクを受け取り、それでも「今後も興行をやれるよう頑張っていきます」と手短に挨拶し、大事な仕事を済ませた。
小國以載、飯村樹輝弥らジムの後輩らとリングに上がった小堀新会長