、村田の元王者.webp)
自衛隊体育学校ボクシング班の元監督、本博国さん(56歳)の定年退官を記念する祝賀会が2月21日都内で催され、教え子ら180人が出席して賑やかに本監督を送り出した。
アマチュアひと筋の本さんだったが、会場にはプロの元世界チャンピオンの姿が何人もみられた。元WBA世界ミドル級王者の村田諒太さん(40歳)は、ロンドン五輪で金メダルを獲得した際にチーフセコンドを務めてもらったのが本さんだったから、大恩人である。
同じミドル級で日本初の世界チャンピオンになった竹原慎二さん(54歳)は確かアマ経験はないはずだが、実は本さんが現役時代から何度もスパーリングで手合わせした仲だった。「竹原さんのノーモーションのパンチをいかに外すか、これでディフェンスを学びました」と本さんは改めて感謝の思いを語った。
竹原さん(現竹原&畑山ボクサフィットネスジム会長)は、「最初にスパーしたのは僕が18歳ぐらいの頃。彼はサウスポーのテクニシャンだったから、こっちは見栄えが悪い。ボコボコにされましたよ」と当時をよく覚えていた。「でも一度ボディーで倒したことがありました」 。
アマもプロも練習相手探しに苦労する重量級だけに、お互いにとってさぞありがたい存在だったことだろう。その後竹原さんはプロの日本・東洋・世界の順にチャンピオンベルトを獲得し出世する。対して本さんも1996年のアトランタ五輪に日本代表として出場し、日本選手には困難と言われたミドル級でベスト16の成績を残している。
駒澤大ボクシング部OB会長の中島成雄さん(元WBC世界J・フライ級王者・72歳)は、関東ボクシング連盟理事長も務めており、同じアマチュアの本さんとの交流も深い。内山高志さん(元WBA世界S・フェザー級王者)は、本さんとはアマの現役だった拓殖大学の学生時代からの付き合い。社会人としても活躍していた間に、国際大会に選手と指導スタッフとして一緒に出掛けたこともある。
渡嘉敷勝男さん(元WBA世界J・フライ級王者・65歳)は、アマチュア経験はないが、昨年育てた全日本ウェルター級新人王、石井竜虎が売り出し中で、ジムの看板に育ちつつある。やはりスパー相手を探すのが容易ではない階級だけに、自衛隊体育学校に出かけてスパーすることがよくあるという。「本さんにはお世話になっています」と渡嘉敷会長は感謝していた。




